ケーオーデンタル株式会社 「DHブラッシュアップセミナー」

2024/6/16
ケーオーデンタル株式会社 主催
DHブラッシュアップセミナー
~患者さんが継続して来院されるためのメンテナンスのポイント

講師  谷山香織
有限会社CREA設立
日本臨床歯科学会(SJCD)認定歯科衛生士
日本口腔インプラント学会認定歯科衛生士
日本口腔衛生学会
日本審美歯科学会
日本歯周病学会

レポート作成者 アルファデンタルクリニック 歯科衛生士Yさん


先日KOデンタル株式会社福岡営業所にてDHブラッシュアップセミナーが開催され参加させていただきました。歯科衛生士の谷山香織先生に患者さんへのメンテナンスのポイントや、世代・年代別のメンテナンスを多くの症例を元に講義していただきました。また、最新の予防アイテムや機器を実際に触ったり使用して多くのことを吸収することができました。最近では患者さんの予防歯科への要望の高まりが強くなっており、一人ひとりに対してオーダーメイドのメンテナンスが必要とされています。私はこのセミナーを通して、3つのことを明日からの臨床に活かしていきたいと考えています。


まず1つ目は、メンテナンスをする際にゴール設定を設けることです。
谷山先生は患者さんの要望をくみ取りつつ、歯科衛生士として患者さんにどうなっていただきたいかをメンテナンス開始時に設定し、再評価されているそうです。私自身、患者さんにより健康な口腔内になってほしいという目的はありましたが、個々の患者さんに対して明確にゴール設定をしたことがありませんでした。患者さんの歯科に来られる目的・理由は様々で健康を維持したいから、歯を白くきれいに保ちたいなど多岐にわたります。そして、歯周病が重度な方もいれば、むし歯になりやすい方もいらっしゃいます。臨床現場では治療中心になってしまいがちですが、患者さんに寄り添いながらゴール設定したいと思いました。

2つ目はメンテナンス時に患者さんにホームケアとしてのスキルの獲得やモチベーションを高めていただくことに努めることです。
歯科でのプロケアは年に3回歯科に通われる方で3時間しか受けることができません。一方、セルフケアは毎日1日3回5分歯磨きされる方で5475分=91時間ご自身で歯磨きされることになります。つまり、時間的な観点からすれば重要視したいのはプロケア<セルフケアであり、歯科に来たからにはセルフケアの技術力を患者さんに高めていただくことが重要だと改めて認識しました。またモチベーションを高めてもらうため私たち歯科衛生士の声掛けや指導は重要で、ポジティブな言い回しや褒めることを中心に患者指導を行っていきたいと思います。

3つ目は自身の技術の向上・知識のブラッシュアップです。
プロケアの使命は問題(むし歯、歯周病など)の早期発見・口腔内の健康の維持であると谷山先生はおっしゃっていました。口腔内の異常を発見するためには多くの知見が必要とされます。医療職として日々あらゆる知識を吸収したり研鑽したいと再認識しました。また、セミナーでは最新の予防グッズに触れることができ、さらに理解を深めて臨床で患者様に還元できたらと考えています。